2ntブログ
団塊世代の<いわろう>の恋愛詩集です。人生は一度しかない! されど、人生における恋愛は一度ではない!恋愛は逝くまで現役だ!


あなたは
とても不思議な
魔力の持ち主だ

ぼくを引き寄せる
強力な磁力に似た
魔力を持っている

ぼくの唇は
知らぬ間に
あなたの躰に
吸い付かれ
ぼくは躰ごと
あなたの体内に
取り込まれそうになる

それは幻想なんかではなく
現実のことなんだ

物凄いエネルギーで
身も心も吸い寄せられるんだから
魔力としか言いようがない




人気ブログランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村






今度逢ったら
あれも話そう
これも聞いて見よう
そう思っていたのに
なんだったんだろう
出てこない

久しぶりに逢った
あなたは
ぼくの気持ちを
まるで
代弁するかのように
何度もそう言って
ほんとうに
困った顔をしていた

あれはきっと
こう言いたかったんだよ

逢いたかったよ
愛してるよ
ほんとだよって

きっと
そう話したかったんだよ
あなたもぼくも

やっとの思いで
逢えたことで
そう言う必要もなくなったんだ

だって
お互いの顔を
見合わせているだけで
全てを語り尽くせるんだから




人気ブログランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村






火照りきった
二人は微動だにしない

なにもかも忘れて
燃えて燃えて燃え尽きて
命の限り愛し尽くした
そんな気分だ

あなたを抱えた
ぼくの両手両足は
他人様のそれのように
感覚がまるで
なくなってしまっている

部屋には
あなたの臭いと
ぼくの臭いが
混ざり合って
立ち込め

満足しきった
あなたとぼくが
ひとつになって
横たわっているだけだ





人気ブログランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村






ほら
美味しいコーヒーが
入ったわ

緑の草原を越えた
彼方に屹立する
山並みを
後ろ手に組んで
ベランダから
望んでいる
ぼくの背中で
あなたは柔らかな声で
そう誘った

リビングにいる
あなたはぼくに
その言葉が届かなかったと
思ったのだろうか
もう一度
少し大きな声で言った

ケーキを焼いてみたの
コーヒーにすごく
合うんだから

やっと
振り向いたぼくに
微笑むあなた

あなたの白髪頭と
皺だらけの口元が
とても
チャーミングに
輝いている

ぼくは
曲がった腰を
力一杯伸ばして見せて
ひとつ咳払いして
あなたのもとへ
小さな歩幅で
歩み寄る

このケーキ
ほんとコーヒーに
合うじゃあないか

ぼくもまた
真っ白い頭を掻きながら
皺だらけの笑顔で
あなたに話しかけている

たしか
そんなような
昨夜の夢だった




人気ブログランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村






覚えているかい
初冬の海辺の公園を
二人で寄り添いながら
歩いていたことを

あなたと二人して
重ねた思い出から
一頁引っぱり出して
きたんだ

あのとき
なにを話したっけ
次の舞台の台詞のことだったっけ
巡り逢いに感謝していたんだっけ

あのとき
見上げた大観覧車の
明滅する採光が
真っ黒な夜空で
鮮やかな星屑のようだった

襟元から滑り込ませた
ぼくの素手の右の手が
あなたの左の乳房に
まともに届いたとき

温かで丸味のある弾力さが
ぼくもまた
この現実世界に
実存していることを
認識させてくれたんだった

あなたの腰に廻したまんまの
ぼくの左の手は
初冬の夜風で
冷え込んでいた筈なのに
あなたの咽せるような
女の躰を抱えて
むしろ火照ってさえいたんだ

歩くのを止め
向き合い
両の手であなたの
臀部を鷲づかみにして
幾度もかさねた接吻

あのとき
老いかけていた
ぼくの性根玉をねじ伏せて
少しずつ若さという息吹を
取り戻しかけていた

そんなことを思い出したんだ

覚えているかい
ほら
あの海辺の公園だよ
海辺の




人気ブログランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村




プロフィール

磐田佐武郎

Author:磐田佐武郎


<いわろう>こと磐田佐武郎
です。72歳ですが、恋愛は
現役です。10年余書きためた
<恋愛詩集>をここに、
公開させていただきます!

1000編近くあります。
おつきあいください!



恋愛ランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ
にほんブログ村











フォーサ コンプリートジェル

HAIRICHE(ヘアリシェ)

最近のトラックバック

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索