2ntブログ
団塊世代の<いわろう>の恋愛詩集です。人生は一度しかない! されど、人生における恋愛は一度ではない!恋愛は逝くまで現役だ!
ベッドの二人

薄明かりの中
素顔の頬を
淡い桃色に染めながら
ぼくを見上げる
艶やかなあなたの瞳に
出会った

無言で見合わす
あなたとぼくは
こころの言葉で
話し合い
ほんのひとときを
永遠のときに変える

口をついて出る言葉は
ぼくを高ぶらせ
あなたを高ぶらせ
炎の二つの塊になり
ベッドを
転がり回る

あなたの言葉は
やがて
短音の溜息になり
不規則でまるで意味のない
言葉になり
ぼくの脳髄を刺激し
全身をまるごと
あなたに同化しようと
狂う

こころの言葉から
身体の言葉に変わり
あなたとぼくは
ひとつになり
愛の歴史をまた創った


225053_s.jpg

ぼくたちが
共に過ごせる
限られた時空の
束の間のときに

ぼくは
分かりきったことを
いつも繰り返し
あなたに問いかけている
「ぼくのこと好きかい?」
自信はあるけれど
あなたの言葉として
聞いてみたい

「大好きかい?」
ぼくは欲張りにも
再びあなたにそう聞く
あなたの生の言葉として
聞入ってみる心地よさに
酔いしれるために

より溶け合い
互いの愛を
より醸成するために
もっともっと
自由に逢いたいと
今の今まで
思っていた

ところが
ぼくたちは
自由に逢えないんじゃない
できるだけ逢わないことに
しているんだ

強がりなんかじゃない
再び逢うときに
より大きな悦びを
手にするために
自由に逢わないことに
しているんだ
そう思い始めた

なにも祈ることはない
まして占うことなどない

ぼくたちがこれから
綴ろうとしている
特別な物語は
いままで以上に
素晴らしい筋道を
辿ることになるのだから




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スマホ


あなたの声を
電話で
聞くだけでは
とても
治まらない
今日のぼく

「そこへ行くから!」

言ったかと思えば
春の嵐の中
恰も両肩に翼を
つけたか如く
ひとっ飛び
あなたの住む街
目指して飛んでゆく

あなたの身体の
全ての温もりを
恰も奪い去るが如く
抱きすくめ
愛撫しつくす

あなたの唇とぼくの唇が
恰も入れ変わってしまう
かと思うほど
激しい口づけの嵐嵐あらし

まさぐる手
這う唇
交わる身体

ぼくたちは
激しく何度も何度も
深い悦楽の溜息を
繰り返し
そして繰り返す

今日、突然に
ぼくたちは
違ったお互いを発見した


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468×60


あれほど
結婚というものを
嫌っていたぼくがだ

どうしたことか
あなたに
不覚にも言った

自分自身でも
予知できなかったほど
突然に

ぼくの口から
「結婚しよう!」
って
あなたに

あなたとなら
上手くやっていけそうだし
絶対に上手くやりたい

いつも
いつでも
あなたが傍にいる
そう思うだけで
もうとろけそうになる

結婚
あれほど嫌っていたのに
あなたとなら
もう一度やってみたいと
強く思うようになってきた




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Tricore


BIDAN

ふわりと浮かんだ
あなたの面影らしき
ぼやけたイメージ

いつか見たあなたの
仕草の残像を
それに重ね合わせると

いきなり
ハッキリとした
あなたの像を結んだ

ああ!あなたよ!
そうなれば
居たたまれなく
息苦しく
あなたを求めはじめる
ばかりだ

逢えないのなら
せめて声だけでも
聞いて
この熱き思いを
あなたに全部伝えたい

ああ!あなたよ!
声が聞ければ
ああ!次には
あなたの全てが
欲しくなる

唇が
乳房が
女の芯が
あなたという
あなたの全部が

こうして
動き回るあなたの
ハッキリとした姿が
ぼくを今宵も狂わす

やっぱり逢いたい
やっぱり逢って
あなたが
壊れるほど
抱きしめたい

そして
あなたに
溶け込んでしまいたい





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Typetalk(タイプトーク)


あなたが泣くほど
悦ばせたいぼくなのに
あなたに泣かされるほど
歓びがこみ上げてくる

言葉では到底表現できない
あなたへの感情を
あなたに伝えたくて
躍起になっているぼくに

「情感が充分に伝わってくるよ」
あなたのそんな言葉に
とても癒されて目頭が潤む

あなたの優しさは
ぼくのこころの隙間を捉えて
奥の奥の深いところまで
到達したようだ

あなたという人と
ぼくという人が
それぞれこの世にいると
気づいてから
丸三年になるんだとお互いに
しみじみと慶びを分かち合い
語り合う

愛されなくても、
愛する歓びがあるっていうのは
きっと嘘で
お互いの愛情が
お互いの愛情を
高め合えるのが本当の歓びだ

「ホントだよ」
あなたは、この頃よく言う
そんな口癖を言った

ぼくもそれにつられて
「ホントだよ」と言った

お互いが巡り逢えたことを
幾度賛美しても、
賛美しつくせない




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肌キラ


ChloChulala(くろちゅらら)


やわか


あなた以外の女(ひと)では
ぼくはもう男になれない

ぼくの本来の弱点をも
それなりに評価し
肯定してくれる
ときには
あなたは
あたかも母親のようだ

ときには
あなたは
未熟なるぼくの愛情の表現に
あたかも初々しい新妻の如く
心からときめいてくれる

ときには
さりげなく語る言葉に
あなたはほぼ無条件に
賛同してくれる
それはあたかも
血を分けた肉親の如く

そして
ベットでのあなたは
ただただ
愛しく艶めかしい
永年連れ添った愛妻の如く
溜息も呼吸も揃えてくれる
あのとき
あなたの悦楽のことしか
ぼくの頭にはない
朦朧となり陶酔していてもだ

きっとそうだ
あなた以外の女(ひと)では
ぼくはもう男になれない





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グロキシルサプリメント


はははのは

肌キラ


あなたという名の
愛玩動物を
ぼくは心の中に
飼い慣らしている

誰にも知られず
内緒にして
四六時中
あたかも
あなた自身を
抱いているかのように

雑踏の中にいる
いまも
誰に気づかれることもなく
自由にあなたを
ゆっくりと愛撫している

可愛くて仕方がない
愛玩動物のあなたは
ただ従順に
されるがままに
している
あたかもペットのように

ぼくの想像の
あなたへの愛撫は優しく
そして
ときには荒々しく

疑似体験なのか
真実なのか
わからなくなるまで
つづいてゆく

いつだって
何処にいたって




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ChloChulala(くろちゅらら)
はははのは


ぼくは唐突に言った
「一度あなたと喧嘩してみたい!」
あなたは、とても戸惑って
言葉がすぐに出てこなかった

「喧嘩?したくなんかないよ!」
辛うじてあなたは、そう応えた
当然、ぼくだって同じことだよ

言葉の表現力を超えて
愛してしまった
あなたにかける言葉を
もう使い果たして
見つからなくなったんだよ

いままで
一度たりとも
あなたと喧嘩なんて
考えたこともなかったし
これからだって
するはずがない

第一
こんなに愛し合っている
あなたとぼくとでは
喧嘩にならないだろう

好きだの
愛だの恋だの
惚れただの

そんな
あらゆる言葉が
あなたに向ける感情を
表せないほどになってしまった

「喧嘩したい!」
それは、言葉を超えてしまった
大好きなんだという
ぼくの感情の発露として
裏返しの表現なんだろう

おかしな言葉だけど
本当に愛し合っている
自信から滲み出る
裏返しの言葉なんだよ
きっと




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「ほら!一緒に行ったとこでしよう?」
あなたは軽い調子で
ぼくの問いかけにそう応えた

「ぼくと?行かないよ!そんなとこ!」
予期せぬぼくの応えに
あなたの目が軽く泳いだ

「う〜と?そっか!違うお友達と行ったんだった」
あなたは、かなり焦っているみたいだった
「誰となんだ?」
ぼくは執拗にあなたを追い込んで
愉しんでみる

「女性だよ!」
ぼくは、ひとことも男性とは言っていないのに・・・
あなたはぼくに何度もそう言った

「・・・」

困り果てたあなたを眺めて
ぼくはゆっくりと
意地悪く
嫉妬を愉しんでみる





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プロフィール

磐田佐武郎

Author:磐田佐武郎


<いわろう>こと磐田佐武郎
です。72歳ですが、恋愛は
現役です。10年余書きためた
<恋愛詩集>をここに、
公開させていただきます!

1000編近くあります。
おつきあいください!



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