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団塊世代の<いわろう>の恋愛詩集です。人生は一度しかない! されど、人生における恋愛は一度ではない!恋愛は逝くまで現役だ!


あなたの
華奢な耳朶の
外し忘れた
イヤーリングの輝きに
ぼくは戸惑い竦んだ

あなたの項へ
廻そうとした
ぼくの手が
イヤーリングに
引っ掛かって
ほんの一瞬
強張る

あのとき
ぼくたちの
ときのすごしかた
そのものが
生々しい現実として
迫り来る音を聞いていた

善悪でもなく
ましてや
愛情の深さの
問題でもない

あのとき
あの場所にいた
ぼくたちの
有り様への思いが
ぼくのこころの
隅っこで
音もなく激しく
渦を巻いていた

あなたを
狂ったように
抱き竦める
ほんの一瞬前に




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ふと思った

あなたの名前を
いつから
呼び捨てにしているのだろう

ぼくたちは
いつから
手を繋ぐようになったんだろう

はじめての
口づけは
いつだったんだろう
そして
どこだったんだろう

そもそも
いつから
ぼくたちは
こんなに愛し合うように
なったんだろう

あたかも
昔話しを紐解くように
あたかも
歴史上の事件を
検証するかのように

ぼくは独りの部屋で
ゆったりとした面持ちで
ぼくたちの恋愛物語の
最初の頁を探っている




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こうして
一編の
詩を編む毎に
あなたへの
新たなる愛が生まれ
いつも
ぼくのこころは
温かくなる

まだまだ
伝え尽くせない
あなたへの愛を
言葉に僅かづつ
換えてゆく作業

目を閉じて
呼吸を整えて
あなたを呼び寄せ
あなたに
語りかける
言葉を選び出す

こうして
静かに
あなたへの
詩を書くことで
ぼくのこころに
豊かさが満ちてくる

ぼくの
贅沢な
ときの過ごし方だ




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梅雨の曇り空の下
鮮やかに
薔薇が咲き乱れるように
ぼくのこころに
あなたという
花が咲き乱れている

あなたの優しさは
梅雨の曇り空のような
ぼくの陰気な
こころに
やわらかな日射しを
届けてくれている

あなたの艶めかしさは
たとえ疲れ切ったぼくでも
まるで若人の躰のように
溌剌としたそれに
蘇生してくれる

愛する歓び
それに
愛される
歓びまでも

よくよく
考えてみれば
ぼくはあなたから
いろんなものを
貰ってばかりだ

はてさて
ぼくはあなたに
一体全体
何をあげられるというのだろう




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あなたは
とても不思議な
魔力の持ち主だ

ぼくを引き寄せる
強力な磁力に似た
魔力を持っている

ぼくの唇は
知らぬ間に
あなたの躰に
吸い付かれ
ぼくは躰ごと
あなたの体内に
取り込まれそうになる

それは幻想なんかではなく
現実のことなんだ

物凄いエネルギーで
身も心も吸い寄せられるんだから
魔力としか言いようがない




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今度逢ったら
あれも話そう
これも聞いて見よう
そう思っていたのに
なんだったんだろう
出てこない

久しぶりに逢った
あなたは
ぼくの気持ちを
まるで
代弁するかのように
何度もそう言って
ほんとうに
困った顔をしていた

あれはきっと
こう言いたかったんだよ

逢いたかったよ
愛してるよ
ほんとだよって

きっと
そう話したかったんだよ
あなたもぼくも

やっとの思いで
逢えたことで
そう言う必要もなくなったんだ

だって
お互いの顔を
見合わせているだけで
全てを語り尽くせるんだから




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火照りきった
二人は微動だにしない

なにもかも忘れて
燃えて燃えて燃え尽きて
命の限り愛し尽くした
そんな気分だ

あなたを抱えた
ぼくの両手両足は
他人様のそれのように
感覚がまるで
なくなってしまっている

部屋には
あなたの臭いと
ぼくの臭いが
混ざり合って
立ち込め

満足しきった
あなたとぼくが
ひとつになって
横たわっているだけだ





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ほら
美味しいコーヒーが
入ったわ

緑の草原を越えた
彼方に屹立する
山並みを
後ろ手に組んで
ベランダから
望んでいる
ぼくの背中で
あなたは柔らかな声で
そう誘った

リビングにいる
あなたはぼくに
その言葉が届かなかったと
思ったのだろうか
もう一度
少し大きな声で言った

ケーキを焼いてみたの
コーヒーにすごく
合うんだから

やっと
振り向いたぼくに
微笑むあなた

あなたの白髪頭と
皺だらけの口元が
とても
チャーミングに
輝いている

ぼくは
曲がった腰を
力一杯伸ばして見せて
ひとつ咳払いして
あなたのもとへ
小さな歩幅で
歩み寄る

このケーキ
ほんとコーヒーに
合うじゃあないか

ぼくもまた
真っ白い頭を掻きながら
皺だらけの笑顔で
あなたに話しかけている

たしか
そんなような
昨夜の夢だった




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プロフィール

磐田佐武郎

Author:磐田佐武郎


<いわろう>こと磐田佐武郎
です。72歳ですが、恋愛は
現役です。10年余書きためた
<恋愛詩集>をここに、
公開させていただきます!

1000編近くあります。
おつきあいください!



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