あなたという名の
愛玩動物を
ぼくは心の中に
飼い慣らしている
誰にも知られず
内緒にして
四六時中
あたかも
あなた自身を
抱いているかのように
雑踏の中にいる
いまも
誰に気づかれることもなく
自由にあなたを
ゆっくりと愛撫している
可愛くて仕方がない
愛玩動物のあなたは
ただ従順に
されるがままに
している
あたかもペットのように
ぼくの想像の
あなたへの愛撫は優しく
そして
ときには荒々しく
疑似体験なのか
真実なのか
わからなくなるまで
つづいてゆく
いつだって
何処にいたって
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