愛するということは
可成り厄介なものらしい
愛している感情も
愛されている感覚も
それらしきものはあるのだが
さっぱり
捉え所がないんだから
神経は一種の電流で
見えないものだし
愛する感情自体もまた
目にすることは出来ない
からだろうか
こんなにも
愛しているんだという
電流の流れは
目にすることは
とてもできない
ぼくはあなたと世間話しながらも
その話とは無関係に
唐突的に
何度も何度も言ってみる
念を押すように
愛しているんだから
って
軽い含み笑いだったり
ありがとうの言葉だったり
その時その時の
あなたのリアクションが変化する
ぼくは
感情を託した
言葉の意味合いを
あなたが
満額受け止めてくれたんだろうかと
捉え所のない感情で
いつも不安になっている
愛するという行為は
愛し尽くすという
終わりのない物語となって
このまま
延々と続くのだろう
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